超高齢者リハビリ紹介の陥穽
秋田県直近の高齢化率は36.3%。わが町由利本荘地区の高齢化率もほぼ同一である。高齢者のみ世帯は全世帯の31.3%、独り暮らし高齢者世帯は17.1%(「美の国あきたネットから」)。当院に“リハビリお願いします”で紹介される患者さんはさまざま機能障害を持った上に、上述の家族構成で介護者不在のほぼ一人暮らしか高齢者のみ世帯の方々である。病歴聴取で十分な情報が得られず、また既往症・既往歴も多く、患者さん自身や付き添い家族が全く忘れていてわからない事も多い。通り一辺の紹介状を鵜呑みにして入院させリハビリ開始を指示しても、それ以前の問題でつまずいてしまう。今日の入院依頼は市内でも評判良いS先生からの紹介。93歳女性で病気がちの息子と二人暮らし。膝や腰の病気をしている割りにはしっかりした方で家事仕事もつい最近までしていたという。S先生の紹介状には、“腰部から右下肢への痛みが繰り返し、膝の痛みもあるためあまり動かずに座ったきり状態。ロコモティプシンドローム状態からフレイルに移行してきています。住宅立地が谷底のような場所で、屋外に出て道路に出るまでが大変危険な情況です。このため運動など最近はずっとできない状態です。”とかかりつけ医らしく細かな生活状況と経過が記載されている。この紹介状通りであれば認知症もなくリハビリの腕の振るい所と考えられた。ところが主訴から身体診察を行うと、腰背部の棘突起に数椎体に渡って鋭い圧痛がある。直感的に整形外科的治療が必要と判断され即、整形紹介とした。訴えは多少異なるが最近経験した例では、化膿性脊椎炎や既往の脊椎手術(PLIF)後の固定具の緩みが原因で強い痛みを訴えるケースがありその扱いに手を焼いた。骨関節疾患術後や敗血症回復後、誤嚥性肺炎やその他感染症、内臓疾患回復後など、比較的長期の療養とリハビリが必要なケースには様々な陥穽がある。今日の運動と食事
一昨日からの雪で朝の冷え込みが一段と厳しい。今朝もいつもの時間に起床して早朝運動を実行した。ラジオ体操・スクワット・トレッドミル・ジョッギングのメニューが最近恒例化。今朝はトレッドミルでのジョッギングと速歩モード計36分で、運動距離5km実施(グラフ)。今朝も妻は朝市に出かけたが、天候の影響で早朝の漁船出漁なく新鮮な刺身は手に入らなかった。朝食はタコの刺身。夕食はブリコの入ったハタハタの田楽がご馳走となった(写真)。
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