『貧困を救えない国・日本』を読んだ
阿部 彩・鈴木大介著『貧困を救えない国・日本』(PHP新書)(写真)をようやく読み終えた。職場ではまったく空き時間なく、帰宅して夕食後のわずかな時間で読むのだからどうしてもこういった新書判ですら1週間を要してしまう。阿部は大学教官でもっぱらデスクワークで貧困を研究し、一方の鈴木は貧困のルポライター。互いに違うアプローチで日本の貧困問題を堀り下げている。日本で進行する格差社会の中で貧困問題は特に子供の貧困の深刻さから最近話題となる。その解決の方法と方向性はどう考えれば良いのか。著者らの対談では一つの方向性として諸外国との比較を一つの根拠に消費税を含む国民の税負担を増やす必要に言及している。私の考えは多少異なるが、増税によって社会保障の国民負担率を上げるのであれば、近年話題となるベーシック・インカムの導入が貧困を含む問題の解決につながるように思った。
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