“抗加齢ドック”を担当する医師の一人として物色した一般向けアンチエイジング実例本の一冊。アマゾンの本書紹介と立ち読みコーナーで「85歳にしてクアラルンプール移住と婚活を考えている」という前書き、つややかで血色良い膚、そして真向法の体操で驚異的な身体柔軟性を表した扉の写真に圧倒されて、思わず“ポチッと”購入してしまった。
本書キーワードは、“幸運と感謝の人生”、“呼吸法”、“真向法”、“糖鎖”、“水素水”、そして“婚活”
本書構成の大半は著者の生い立ちの記に始まり、多くのすばらしい人との出会い、幸運に恵まれながら海外発展に繋がる電動工具会社、常陸商会を築き上げ、長男にその代を譲るまでの人生成功譚。生来、体がひ弱で兵隊にもなれず学校を出てまず気象観測員となった由。戦後、様々な仕事を経験して、ついに功成し遂げるまで、たえず慢性的な頭痛に悩まされ薬が離せなかったという。しかし仕事が一段落して長生きや健康を意識するようになって以後、多種多様とも言える多くの健康法を律儀に実践したようだ。何が決めてで現在86歳、元気溌溂の素となっているのか、結局は語られていないように見える。しかし彼が信ずる腹式呼吸と毎日のウォーキング、真向法という柔軟体操、日本の伝統食と健康食品“糖鎖”服用、活性酸素・フリーラジカルスカベンジャーの水素水飲用。「これらすべてを実践して、ますます元気」というのが本書の結論らしい。
元気で息子に代を継ぎ、経済的にゆとりあれば、“85歳で婚活、海外移住の夢”も頷ける。彼の場合もさまざまな健康法に助けられながら、やはり三浦雄一郎と同様、人生の熱く夢ある目標と、それを実現に導く日々の努力がアンチエイジングの糧となっているのだろうか?
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