2013/06/20、リハセンでは昨年に引き続いて鹿児島大学の川平和美先生をお迎えして、反復促通療法(川平法)の現況講演と実技指導セミナーを開催しました。講演・実技指導ともその聴講・指導の対象は脳研リハ部を含むセンター機能訓練部スタッフです。約1時間の講演では、説得力ある写真やビデオ、様々なエビデンスの供覧があり、スタッフ一同、感銘を受けました。
講演終了後、いよいよ実技指導です。反復促通基本手技に続いてPT、OTに分かれました。PTには片麻痺や脊損例での歩行再建に関わる基本的考え方と効率よい快適歩行に繋がる促通手技を、OTには麻痺側の肩・肘・手首、そして手指に対する促通手技を指導いただきました。
PTには特に片麻痺歩行訓練で患側過荷重を起こしやすいことで、この傾向はセラピストにも患者自身にもあるため注意するよう、お話がありました。その上で患側下肢振り出しを容易とする反復促通手技が快適歩行再獲得に有効との説明です。
上肢機能再建には、反復促通手技に加えて振動刺激や電気刺激の併用が有効で、低周波電気刺激はその点簡便、常時使用が望ましいとのこと。バイブレーションは重度片麻痺例の自動運動誘発に有効で、麻痺が強い場合に他動運動のみに固執せず是非、試みるようにとの事です。
熱のこもった指導が1時間以上続いて、あっと言う間に修了時刻が来てしまった感じでした。
実技指導の後半は、6月22日土曜に行う予定です。
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