2013年6月26日水曜日

[Med-REHA] ISPGR参加のDr.M.Gunaratnamがリハセンター視察見学(2013/06/26)

秋田で開催された、2013 ISPGRに参加していた、Northern Sydney Local Health District所属、リハビリテーション医師のDr. Marcus Gunaratnam氏が秋田県立リハビリテーション・精神医療センタ-を見学・視察した。24日、秋田脳研で急性期リハビリテーションを見学。引き続いて26日午後、当センターを訪れた。

M.Gnaratnam

ロボット・スーツ“HAL”を利用した訓練、ほか見学

 到着直後、13時から実施中のロボット・スーツ“HAL”を利用した不全頚損患者の歩行訓練などを、同僚のN先生、Y先生の案内と説明で見学。私は同日午後、胃瘻造設・確認内視鏡日のため、玄関先廊下で挨拶を交わした後、15時から自室でコーヒーを飲みながら懇談した。M.Gunaratnam先生の所属する施設は、シドニー北部にある高齢者向け医療・介護・リハビリテーションの公的総合医療センター。現在、施設を改築中で完成部分のビデオを見せていただいた。壁面一切をガラス張りにするなど、採光をふんだんに取った自然豊かな環境に立つセンターである。彼が扱う患者とその疾患は、多数の背景疾患を抱えて運動過少から生活機能の低下した高齢者が多い。いわゆる、“re-conditioning”で我々のいう、“廃用症候群”である。但し、“re-conditioning”の入院集中訓練は21日に制限されているそうだ。

残る1時間は反復促通療法を中心に、上肢・体幹の機能回復訓練を作業療法室で見学

扱う患者が高齢者で、廃用症候群が多いという類似点で大いに意気投合した話しの後、作業療法室で、回復期から実施している上肢や体幹を中心とした片麻痺の反復促通療法を見学していただいた。動筋の皮膚刺激やタッピングと自動運動補助、拮抗筋のリラクゼーションを用手的に頻回に繰り返し、麻痺肢の運動回復を促通する。麻痺程度の強い例、慢性期で痙性が強い例では振動刺激や低周波刺激も活用する。現在はOT室に来る患者は原則すべてで反復促通療法を基本とした訓練と自主トレーニング指導を行っている。以上を説明すると、M.G.先生、大いに関心を示し、後日関連文献を送る約束もした。彼には思わぬ収穫だったらしい。

最後にセンター・アトリウムで、M.Gunaratnam先生・リハビリテーション科医師一同で一緒に記念の写真をパチリ。再会を期して夕方4時30分、帰途に着いた。お互い御苦労様でした。

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