2013年7月25日木曜日

[IS-REC]奥信濃・苗場山登山紀行

~前日徹夜の山行はきつかった~

   

7月12日早朝午前3時、激しい雨の降りしき信州苗場山コラージュる中、マイクロバスにて一行11名で出発。国道7号線を下り、途中いくつかの自動車道をまたいで関越自動車道・塩沢石打ICから国道353、405号を通り津南町経由、秋山郷へ。ここから目指す小赤沢の苗場山3合目登山口に向かう。

到着は12日午前11時過ぎ。

   ここ登山口の天候は、どしゃぶり秋田と異なり、雲間に少しの青空と陽射しもみられほっと一安心。でも折からの異常気象の影響で湿気多い標高1310mとは思えない、蒸し暑さを感じる。予定より遅れ気味のためそそくさ支度して、午前11時40分登山開始。信州苗場山急斜面しかし気持ちは急くが私自身を含め仲間は皆、寝不足と足場の悪い登山道でいつになく元気がない。運転していたTさんは無理がたたったのか、メマイを訴えて早々に休憩する始末。結局、いつも元気で健脚のスーパー老人(なんと78歳!!)Kさんと私を含めた数人が先導する形となって、仲間を気遣いつつゆっくり前進。

    4合目の水場を過ぎる頃から道はさらに険しく、両脇はクマザサ、岩場続く湿気のひどい道なり、しかも谷間の道。ヤマブヨ多く虫除けもほとんど無効。両手首、額から耳の当たりが何カ所も刺されてしまった。

信州苗場山の草花   急斜面で鎖やロープの下がる7合目から9合目をやっとの思いで這うように登り詰めると、広大な湿原・池塘が拡がる木道に至る。ここでほっと一息。辺りを見回すと、大シラビソの林に囲まれたいくつもの池塘、湿原、そして残雪の雪原が拡がっている。木道沿いのお花畑はイワイチョウ・ワタスゲ・チングルマなどなど。その中でも感動したのはコバイケイソウの群生。数年に1度しか咲かないという花の群生がいたる処に広がり夢見る想いである。そして木道は頂上に向かって延々と続く。

   途中残雪に覆われて道を失う恐怖感にもかられながら、午後4時過ぎ頂上ヒュッテに到着。山小屋は新しく意外に清潔で寝床で立ち上がれる程のスペースがある。ヒュッテから500m程の頂上に出かけ、一等三角点にタッチ。小屋に戻ってから、遅れた仲間を迎えに行き、何とか全員落伍者なく登頂成功!! 汗ビッショリの衣服を下着からすべて着替え、カレーライスの夕食を済ませて午後7時過ぎぐっすり就寝。13日翌朝、御来光をみるべく午前4時過ぎ起床。しかし厚い雲に覆われた山の天気で朝陽は結局顔を出さず。午前8時過ぎ下山開始。下りも想像以上にきつい。下信州苗場山雄川閣山後、秋山郷の木工所に併設したレストランで山菜おこわを食べ、午後3時に切明温泉・雄川閣に入る。ゆっくり温めの温泉につかって汗を流した。

振り返って

  今回の奥信濃・苗場山登山は寝不足もたたって本当に辛い山行だった。しかし登り詰めた後の大湿原と池塘、お花畑、そしてなんと言っても、あのコバイケイソウの群落は忘れられない思い出となった。事故なく無事戻ったことに感謝!! そしてマイクロバスを交代で運転したリーダーのI会長、Tさんに感謝!!

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