2018年4月29日日曜日

[IS-REC/ISSUE]孤独とSNS、そして時間貧乏

最近朝日新聞の「コラムニストの眼」に掲載された、デイビッド・ブルックス氏の『人間関係の質の低下 孤独の病、助長するSNS』https://www.asahi.com/articles/DA3S13471668.html)を読んだ。その内容に多少思い当たる節もあり、愕然としてしまった。年齢的な要素が大きいのか、以前ほど要領よく仕事や生活時間をこなせなくなった。まとまった時間を取れず、そのすきま時間をスマホのメールやSNS(特にFB)を眺めていることがほとんどとなった。仕事上読まねばならない本や書類、趣味の読書にそのすきま時間を当てようとしない。一方でD・ブルックス氏が指摘するように、SNSという仮想空間の中でできる限り多くの友達づきあいが出来るようにあれこれ工夫をこらしている。以前は隔週で近隣の里山登山を仲間とやっていたが、そのような機会も積極的に求める気力もなく、内にこもっている事が多くなってしまった。本記事では、ロバート・ホール氏の著書を引用して「最も大きな価値を生み出す資源は、人間関係」と述べ、その関係性とは仮想空間のものではなく社会的な直接的つながりであり、「社会的に豊かな人と社会的に貧しい人ではFBの使い方が異なり、現実や社会問題の受け止め方も違うからだ」、豊かな人間関係を築きやすい経済的に恵まれた階層ではSNSを利用しても孤独に陥る事が少ない一方、直接的な人間関係を築きにくい経済的に恵まれない階層では、どちらが先か判然としないが、孤独故にSNSやスマホにのめり込んでいると述べている。多少なりとも経済的に恵まれている(と思っている)小生は前者の部類なのか? それにしても“時間貧乏”の身には豊かで直接的な人間関係構築は本当に難しくなっているように思われる。

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