久し振りの土曜休日で晴れだが風強し
久し振りの土曜休日で朝に陽射しもみる天気で、朝から少しわくわくしていたが、どうにも風が強い。早朝散歩は断念して今朝も自宅でのトレーニングとなった。2019/04/06早朝トレッドミル記録 |
汗を流し、朝食をとった後は終日の読書モードに入る。
高橋洋一著『日本の「老後」の正体』を一気に読む
幻冬舎新書の表記本は新聞広告で目を引かれ購入。内容は多少意外だったが、とても衝撃的でもあった(表紙写真)。“不況下の消費税増税とんでもない”
経済不況実態を端的に示す指標として失業率と自殺率がわかりやすい。1990年バブル崩壊後の日本ではこの失業率と自殺率が急増している。その原因として“誤った日銀の舵取り”が再三強調される。この時期必要だったのはマネーストックを増やす日銀のマネタリーベースの量的緩和だったと。そして安倍内閣となって金融政策が大転換し、日銀は黒田・岩田体制となる。そしてこの新体制のもと、大胆な金融緩和政策が実行された。その金融政策は“正しく”、景気が本格的上昇ルートに乗った。この政策的正当性を強調するため様々なデータをグラフ化して示し、確かに説得力を感じる。では日銀現体制後の2%インフレ目標がいまだに実現せずデフレ基調が続くのはどうしてなのか?著者は日銀インフレターゲットの金融政策を称賛する一方で、国と財務省官吏の進める財政政策に大きな誤りがあるとする。それはこれまで行われ、そして今年10月にも行われようとしている“消費税増税”政策。消費税増税は絶対避けるべきだと強調する。本書は問答形式で高校生に日本の経済政策、年金、老後問題を説明する体裁をとっており非常に分かりやすい。しかしその主張に格差社会を生む背景となっている労働者雇用での非正規化問題などを敢えて避けた印象があり、自分自身の思いと何か違いを感じてしまったところだ。
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