2010年12月28日火曜日

大曲仙北医師会報NO.13 2010年12月24日発行から転載

「大曲仙北医師会入会に当たって」
大仙・仙北地区、協和の地にリハセンが出来て13年目となりました。リハセンの立ち位置は、ほかにはみかけない医療機能として、リハと神経・精神という認知症を含んだ身体と精神の障害をおもに取り扱う専門的医療機関の立場であります。私は現在その中でリハ科診療とその運営に一定責任を持つ立場にあります。リハ科、とりわけそこで仕事をするリハ医についてはその認知度は決して高くはありません。医療機関の極端な医師不足を背景に、地域医療崩壊が現実のものとなりましたが、先頃厚労省の調査で地域・診療科の医師不足の実態調査がありました。そこで"リハビリ科と救急科での医師不足が深刻"との指摘がありました(朝日新聞、9月29日全国版)。リハ医の必要数についてはリハ学会でも将来予測を報告しており(2009年専門医育成アクションプラン)、将来の必要数を3000~4000人とした場合、現在の専門医数1400名から目標数到達まで50年必要と試算し、その育成が焦眉の課題であることを訴えております。さて、いろいろな場面で必要とされながらもリハ医の役割は確かにわかりにくい。私自身はリハ医を名乗って30数年となりますが、その役割を他の臨床科の先生や一般の方に説明するとき、"日常生活を送る上での障害を様々な原因で抱えてしまった方を対象とし、多くの専門職種を動員して、それら職種が一体となって援助するチームオーガナイザー"と説明しております。医師個人としては、障害をかかえた患者さんの健康や機能の維持、背景疾患の治療に力を入れ、一面では一般医(GP)としての役割を果たしております。この度、医師会(再)入会を許可して頂きました。すでにいくつかの会合にも顔を出し、そのたびに諸先生には教えられるところが大であります。今後は当面の私の課題である、"地域医療連携のプロモーション"を通じて医師会活動に関わることとなりますが、よろしくご指導・ご鞭撻をお願いする次第です。

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