最近、私の関心事キーワードのひとつは、“ミトコンドリア”である。瀬名秀明・太田成男の『ミトコンドリアのちから』(新潮文庫)を読んで俄然、“ミトコンドリア教”となった。内藤眞禮生の本書も、たまたま検索に引っかかって来てその書名に関心をそそられて、“ポチッと”クリック・購入してしまった。新書版の本書は活字も大きく、強調したいセンテンスは太字となり、『ミトコンドリアのちから』に比べたらずっと読みやすい。二日とかからず読んでしまった。
著者実践の生野菜・果物ジュースをベースにした酵素食とその実際を紹介
第一章の“脂肪はミトコンドリアでしか燃えない”に始まり、ミトコンドリアの代謝回転を良くして活性化するには食事で補う食品中の酵素を上手に利用し、体内で作られ加齢で産生能力が低下する酵素を節約するのが大切と説いている。酵素食は植物由来の消化酵素や代謝酵素、補酵素を提供するもので、生野菜・生果実を低速圧縮絞りタイプのジューサーで作る。
三大栄養素の摂り方、朝昼夕食の配分と酵素食、砂糖や悪玉油脂のカット、玄米は浸水・発芽させて摂る、空腹や低タンパク食が良い、などなど
代謝ヂカラを増やすためとして、動物性蛋白や乳製品の制限、悪玉油脂のカット、精製砂糖摂取を控える、玄米は活性酸素発生の原因となるアプシジン酸やフィチン酸を除くため12時間以上浸水させ発芽玄米として利用する、過食と加工食品は酵素の無駄遣いとなる、など主に食事・食品内容の注意を列挙している。また体内での酵素生成には睡眠が大切なこと、ミトコンドリアを増やす代謝のいい食べ方として、三食と酵素食の配分が大切なこと、低タンパクや少食のすすめなども書かれている。
活性酸素を退治する水素水、激しい運動はしなくていい・・・
コラムの形でミトコンドリアで発生する活性酸素消去法として水素水が有効なこと、活性酸素が肌の老化を進めること、などにも触れている。最終章は運動の種類とミトコンドリアの関係など。酵素食はやや面倒だが、確かに著者自身が実践しているダイエットはこれまで言われる健康維持と矛盾なく進められるオーソドックスなダイエット法と思われる。結果的に脂肪を燃やしミトコンドリアの好気的エネルギー代謝を盛んにできるかと思われる。“ミトコンドリア・ダイエット”は上手な命名だがその内容の割にはやや大げさな印象が拭いきれなかった。
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