2014年2月20日木曜日

[IS-REC] 勉強になりました・・・日体協SportsDR研修会・応用科目IIIを受講して

関東地方の記録的大雪で交通機関は乱れたが・・・

スポーツDR講習1402先週末、関東地方は記録的大雪。日体協スポーツDr.講習会最後の応用科目IIIは、まさにこの大雪が社会生活に大きく影響して交通機関も乱れに乱れた、2/15~2/16、神田お茶の水のベルサール神田を会場に行われた。列車遅延で開始時間に間に合わなかったが、何とか全科目の履修を終える事ができた。

応用科目IIIの講習項目

各1時間の短い時間だが、いつもながら内容濃い9コマの講義を二日間に渡って聴講した。以下が今回の講習項目である。

  1. 持久性トレーニング
  2. アスリートの体力評価
  3. 腎・肝・消化器疾患とスポーツ
  4. スポーツと歯科
  5. スポーツ外傷・障害最新情報(4)・・膝
  6. アスレティク・リハビリテーション
  7. スポーツとアレルギー疾患
  8. テーピング・ブレース
  9. スポーツ外傷・障害最新情報(5)・・下腿・足関節・足部

持久性トレーニングはオーバートレーニングに注意

最初の講義は、アスリートやスポーツマンの持久性トレーニング法について。 トレーニングをどうデザインするか、リハビリで運動処方をするのとその基本は同じ。考え方の基礎として運動時エネルギー供給の仕組みについてまとめられ、その評価、モニター法、そして高地トレーニングでの順化をどう把握するか、などが整理された。持久性を評価した上で運動パフォーマンスを挙げるトレーニングをどうデザインするか、トレーニング中に運動強度や疲労度、順化程度をどうモニターするか、など具体的でとても勉強となった。ただし、こういったアスリート向けのメニューでも、“オーバートレーニングには医師の立場から十分注意が必要”というのがまとめの言葉である。

ソチ冬季オりンピックが開催されている時期ゆえに

ソチ冬季オリンピックが開催中であることから、オリンピックや参加選手にまつわるさまざまなエピソードが講義内容と関わって話された。2010年のバンクーバー冬季大会は、82カ国から2567人の選手が参加し、287件の怪我、185の疾病発症が報告されたというから驚きである。特に外傷は頭部や頸部、膝の外傷。さまざまな商業スポーツやオリンピック選手に怪我はつきものであり、その予防対策が講じられており、その種目に合わせた外傷予防策が考案され成果を挙げている。スポーツ外傷はまた選手生命が斷たれたり、さまざまな後遺症を残すことからも選手教育や予防策徹底が大切。膝の外傷では後に変形制膝関節症となる割合が高いというたくさんの文献報告も紹介された。

「スポーツと歯科」講義から、歯の大切さを再認識

歯には、咀嚼機能・発音機能・審美性があり、さらに全身運動への影響や外傷・障害リスクとも関係している。

ソチ・オリンピック参加選手を含め、一流アスリートの多くは歯列矯正を行っている。 取材を受けてハキハキ答える時の歯の白さと歯並びのよさは、実際テレビなどを通して印象的に我々の心に残っている。講師によると、アスリートの多くは普段から歯列矯正を含む歯科治療を受けるように指導され、試合に臨んでいる。

歯と全身運動機能との関連では瞬発力を要求されるスポーツでとても大切。意識するかどうかに関わらず、瞬発力発揮には、間違いなく歯を食いしばる効果がプラスしている。

スポーツと喘息・アレルギー、疲労骨折、テーピング・リハビリ、などなど

スポーツ人口が増えると、運動に伴うアレルギーが様々問題となってくる。運動誘発喘息、運動前の食事に関係した運動誘発アナフィラキシーなど。また一流アスリートに占める喘息罹患割合は2割以上にも上るという。

女性マラソン・ランナーの疲労骨折の問題。過去にオリンピック代表選手となった面々にも多くの疲労骨折に苦しむエピソードがあった。講義では多数の具体的事例がその経過を追って紹介された。

スポーツに伴う怪我で治療が必要となった時のリハビリの考え方、受傷部位や反復受傷を防ぐテーピングやブレースの使い方など、具体的な講義も参考となった。

講義内容は盛りだくさんで消化不良・・今後は実践が必要

今回の研修も内容盛りだくさんで、とても勉強となった。しかし全部を理解するにはやはり消化不良を起こしてしまった感がある。反復学習と今後のスポーツDr.としての実践・実地体験が必要である。

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