2014年12月27日土曜日

[Med-REHA] この1年、私の講演と講話のまとめ:講演

2014年07月15日

 職員研修「喫煙について」

《要旨》健康被害を防ぐため喫煙の害と、禁煙を進めるhealth promotionの考え方を紹介

2014年08月29日 能代山本地区地域連携協議会

《要旨》 秋田道沿線地域医療連携協議会結成から現在までを紹介。病-病連携出ポイントとなる脳卒中背景疾患と合併症の治療について

2014年10月24日 2014ケア・シリーズ研修講演「排泄(排便)トラブル~そこが知りたい~」

《要旨》 (1)高齢者や障害者の抱える問題に排泄トラブルがあります。お話はおもに排便に関わるトラブルについて進めます。(2)排便トラブルの形:①〝裏急後重〟と呼ばれる〝しぶり腹〟②意識・無意識のどちら

でも起こる〝便失禁〟③①とも共通した〝残便感〟そして、④〝便秘〟(3)排便トラブルの原因と対処:排便トラブルのうち、最も一般的なのは便秘、そして便失禁(お漏らし程度から多量失禁まで)です。これらトラブルの一因に加齢に伴う(外)肛門括約筋の筋力低下、腹直筋筋力低下が挙げられます。(外)肛門括約筋の筋力が低下すると、便意が我慢できずお漏らしをしたり、人前で放屁(おなら)が出たりします。腹直筋や横隔膜の筋力は排便時に十分な腹圧かける(イキム)のに必要です。これらの症状は加齢や運動過少に伴う全般的な筋力低下の結果としても起こります。したがって例えば、健康・体力づくり事業財団の《貯筋運動トレーニング》などの実践が有効です。排便トラブルを予防したり、その改善を狙った運動もあります。肛門を意識して閉める、丹田呼吸を行い吸気で十分息こらえをした後、大きく息を吐き出し腹を出来るだけ凹ます(腹直筋と横隔膜を意識した運動)、などです。可能であれば起立位で上体を大きく左右にひねったり、両膝を立てた仰臥位でお腹の緊張を取り下腹部を挟むようなマッサージも有効です。また毎日の排便習慣として朝食後30分を目安に必ずトイレに入り、イキムことも大切です。(4)排便トラブルに対する内服治療:便を柔らかくしたり(〝緩下剤〟)、水様にして出したり(〝下剤〟)、逆に軟便を形のある便とする食物性纖維類似の薬品、乳酸菌製製剤、等があります。(5)薬や運動で対処困難な場合:〝大腸ガンや大腸憩室〟による粘血便が時にみられる便秘は消化管の通過障害によるもので大腸内視鏡検査が必要です。〝腰部脊柱管狭窄症〟に伴う排泄障害、〝過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎〟の〝しぶり腹〟、消化管を栄養する血管の動脈硬化で起こる〝虚血性腸炎〟の場合は自律神経支配の内臓平滑筋障害であり、リハビリの対象外となります。摘便時に肛門に指を入れ(肛門指診)、肛門を隨意的に強く閉められるかどうかである程度診断できます。なお内臓平滑筋障害による排便トラブルは、便の性状を変える薬剤の使用である程度ケアやトラブルを軽減することも可能となります。(6)排泄ケアに関わること:自らリハビリ可能な場合、便秘については、緩下剤などの便秘薬とリハビリ・生活習慣・食事の改善である程度対応が可能です。ほかの排便トラブルについては様々な薬剤で症状を軽減できても完全に治療できない場合が多く、排泄ケアの方法に焦点が移るこことなります。
以上、〝排便トラブル〟の原因と対処法、治療・リハビリ(体操)などを図を多用しながら出来るだけ分かりやすくお話しします。

2014年11月30日 リハセン講演会「リハビリも予防の時代~健康維持と生活習慣病予防のために~」

   

    本日のお話は最近マスコミでもしばしば取り上げられます。健康で自立生活を送れる方は勿論、高齢者や障害者が末永く自立生活を送るために認知症予防、障害予防が必要です。身体の機能も認知力もその悪化を予防する、まさに「リハビリも予防の時代」です。私たちはリハビリして自立生活が可能となり、社会復帰・家庭復帰した後も健康維持と、もともとの病気の悪化を防ぐため、運動と食事に注意した生活の継続を患者さんに指導します。本日は障害なく自立生活を送られる方々も対象に含めて、障害のある方が健康生活維持と生活習慣病進行を予防するためどうしたら良いのかを中心にお話しいたします。

[Med-REHA] この1年、私の講演と講話のまとめ:講義・講話

2014年05月15日 秋大公衆衛生学生研修「今どき、リハビリ何が変わってきたのか?」

《要旨》 現在のリハビリテーションはどう変わってきたのか?、リハセン紹介、リハビリテーション医学の実際、など

 

 

 

2014年06月15日 患者さんの会 “泉会” 講話 「ボケを予防し健康に生きる習慣の力」


《要旨》 日常習慣が行動の4割を決める。良い生活習慣を持ってボケを予防し健康に生きるる知恵を!!

 

2014年09月15日 秋田県南部福祉エリア「リハビリ健康教室健診」

《要旨》 生活習慣病の予防と対処として、運動の大切さを全国各地域での取り組みやその研究成果から紹介。

 

 

 

 

2014年11月20日、12月04日 リハビリ検診講話

《要旨》リハセンター紹介、地

域で健やかに老いるために「健康寿命」と「元気寿命」、「元気寿命」維持の秘訣、リハビリ検診で診ていること。

[Med-REHA] この1年、私の講演と講話のまとめ:『リハビリ講座』

2014年02月21日「消化器トラブルを起こさないために」

《要旨》 (1)規則正しい食事時間とゆっくり食事、排便習慣が大切。(2)食事内容と食べる順序に注意:糖質と塩分は控えめ・ネバネバ野菜や海草・キノコ類を!!、ヨーグルト(善玉腸内細菌叢維持)も良い。(3)抗菌剤・抗生物質は出来るだけ使わない。(4)薬服用時には包装に注意し、十分な水分で飲むように!!(5)便秘薬に頼らない。(6)臍(へそ)をみる体操など、普段から腹筋を鍛える運動を!!

2014年05月09日「脳卒中後の再発予防と機能低下予防」

《要旨》  “三次予防”という言葉をご存じですか?日本人の三大死亡原因のがん・心疾患・脳血管疾患の発症を予防するため、生活習慣病という言葉でさまざまな予防医学的取り組みがなされているのをお聞きになっていることと思います。予防医学には3つの段階があり、三次予防とは、三大死亡原因となる疾患にかかった患者さんが、病気の増悪や再発、病気を原因とした障害の悪化により、寿命を縮めたり、生活の質を低下させないように取り組む試みを指しています。今回のお話は、脳卒中の再発予防のポイント、機能低下を防ぐ維持的リハビリのポイントについてお話しします。

2014年11月28日:「老化と骨関節疾患~特に腰部脊柱管狭窄症について」

《要旨》  リハビリ入院患者さんには、骨関節疾患にともなう腰痛が多く、特に加齢による背骨の変形で「腰部脊柱管狭窄症」がしばしばみられます。脊髄末端の馬尾付近の血流障害がその原因です。腰痛や歩行時の下肢しびれや痛み、長時間歩行困難などに加え、重症例では膀胱直腸障害を伴います。馬尾型・混合型の重症例では手術する場合もあります。しかし手術効果は限られ、またリハビリ含む保存的治療にも限界があります。今回のお話は腰部脊柱管狭窄症を中心にリハビリに影響する骨関節疾患について共に考えます。

2015年02月13日: (予定)「肥満を含む栄養障害、そして摂食・嚥下障害を考える」

《要旨》 脳卒中後遺症など、身体障害のために運動が困難となったリハビリ入院患者さんには、さまざまな栄養障害を認めます。また何らかの理由により障害原因となった脳卒中などの発症以前から不十分な栄養状態、逆に高度肥満を認める場合もあります。リハビリ病院入院後にこのような栄養障害を解決するため適切な食事指導や、摂食・嚥下障害に対する評価や治療が必要となります。今回はリハビリ患者さんに知っておいてほしい栄養障害と摂食・嚥下障害についてお話しします。

[IS-REC/myLIFE] 私のストレス解消法(転載)

『大曲仙北医師会報』NO21(2014年12月25日)記事に掲載されました

  医者の仕事にストレスは付き物。それにほかの医者からみれば、私のもっぱら担当するリハビリ科は緻密な診察で病気診断をする探偵のような面白さに欠け、手術や薬で治療する醍醐味も少ない。まさに、解決手段を知らなければ幾重にも障害や病気を抱え、手の施しようない患者さんを次から次へとお願いされ、途方に暮れるストレス多い臨床科のはずである。

  でも私の場合、その見かけと裏腹に仕事は結構楽しんでやらせてもらっている。これは仕事と趣味がおおよそ両立出来ている証拠。そのノウハウは企業秘密!!

  ・・でも折角だからその一部を明かすと、自作PC5台以上をてがけ、臨床データベースも様々こしらえて仕事に活かしている。時間はかかるが仕事と個人生活で様々ライフハックしたデータをPCに納めている。そんなデータは私のブログ素材となり、施設で行う講話の素材となり、そして古くからの患者さんへ送り喜ばれる写真葉書の素材となっている。

  PCは老化と共に目減りした私の“内部記憶”を補って余りある外部記憶装置。その蓄積された知識と情報はストレスフルな仕事を多少なりともストレス・フリーな仕事に変える“変換器”の役目を担っている訳だ。

  ・・そうは言っても数少ない医者で仕事する職場は慢性的自由時間不足。ワーク・ライフバランスを自ら推進する立場であればこそ、ここ10数年は“高齢者登山の会”に入って月数回のペースで週末に東北近郊の山を巡る。その登山に温泉は付き物。登山のない週末は当直日を除いて秋田温泉に浸るので、ほぼ毎週の温泉通いをここ10数年来ずっと通してきた事となる。

  酒もタバコもゴルフもやらないが、こうしてみると、“私のストレス解消法”は、意識せずともずっと以前から仕事の内外に備わってきたようだ。

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2014年12月22日月曜日

[IS-REC/BOOK]斎藤 孝著『読書力』(岩波新書):数多くの知恵と気づきにあふれた一冊

「読書力」とは?

 最初は書店の新書コーナーで著者の名前と書名に引かれて何となく購入した一冊であった。以前に読んでいた『声に出して読みたい日本語』(1・2、草思者)、『三色ボールペンで読む日本語』(角川書店)はともに声や指先という身体運動伴う読書の勧めで、マスコミにもさまざま取り上げられた。『読書力』という言葉は奇をてらうことはないが、どんな事が書かれているのか目を通したくなるタイトル。そして結論から言うと、読みごたえあり購入は正解だった。
 本書の序では、先ず「読書力」とは何を指すのか、「読書力がある」の基準は何かを論じている。著者が示す基準は、“精神の緊張を伴う読書”内容の本であり、その対象として「文庫百冊」+「新書五十冊」を読んだという経験で「読書力」の一部を定義している。また本書後半では一冊の本を読み終えたときの全体を要約する力も読書力に含めている。
 読書は習慣。幼児期の絵本読み聞かせに始まり、学童期の児童書から少しずつ伝記や単行本に目を通すようになり、さらに中学・高校となって文庫本にステップ・アップしてゆく。しかし最近は高校生や大学生でも「読書力」はおろか、読書習慣のほとんどない者が増えている。「読書力」のある者、高い者は押し並べて「文庫本時代」を経験している。この時期がないと大人となっても「読書力」はなかなか身に着かないようだ。

自己形成と読書

    読書は知識の宝庫であるのみならず、自ら体験し難いことを追体験させる。さまざまな考え方を知り、複雑さを共存させる幅広さを持ち、辛い自己体験を乗り切る力にもなる。読書はこういった自己形成手段である。また教養とは一つのことを絶対視せず、幅広く総合的に判断できる能力。読書は自己形成や教養に欠かせない。

読書とテレビ視聴の違い

   読書やラジオを聴く行為が想像力をかき立て認知症予防に優れているとの指摘は多い。本書の著者も読書を通じて「自分と向き合う時間」は、時に辛いことも多いが貴重であり、特に優れた相手と内的な会話を繰り返す効果は大きいと強調する。

言葉と暗黙知

 読書でたくさんの言葉を知り、また語彙を増やす事ができる。上手に表現できなかった自分の心の内を言葉で表現できるようになる。

技・身体能力を鍛える読書

   声に出して古典を読む素読の効用、付箋を挟んだり、三色ボールペンで書籍の骨子となる部分に赤線や青線を引いたり、気になる一節に緑線を引く。すべて著者の出版済み書籍の主張にあるところだが、この本でようやく著者の脈絡全体が見えてきたようだ。
   読書は言葉を通じて教養の素材を提供する手段だけではない。声や指先なども使いながら身体全体で行うスポーツでもあり、それを体得できている者こそ「読書力がある」と言って良いのだろう。
 本書にはイメージ喚起に優れた宮沢賢治の本、明治から大正にかけた「素読派」と「教養派」の違いを論じた唐木順三の本、幼児への読み聞かせ絵本の大作「ギルガメシュ王」の三部作を紹介するなど、これまで知らなかったり認識を新たにする事柄も多く盛られている。是非読んでおきたい一冊である。

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2014年12月17日水曜日

[IS-REC/BOOK] 堤 美果著『沈みゆく大国アメリカ』(集英社新書)が記す“日本の医療・福祉・保険の近未来”

「無知が弱さになる」

堤

     総選挙結果が出て、自公政権による国政舵取りがしばらく続く。自身の加齢に伴う様々な将来不安はともかく、より大局的問題として、この政権が目指している日本の医療・福祉・保険の近未来を考える。この1年、消費税増税から振り分けされるはずだった社会保障費、それがかえってどんどん削られ、医療・介護・福祉分野のサービス後退が目につく。“社会保障と税の一体改革”、“申し出療養”など、聞き触り良い言葉やフレーズで矢継ぎ早に社会保障関係法制が変わる。情報過多と国の指示で右往左往する現場。漠とした不安ばかりで今後状況はどう変わってゆくのかさっぱり見通せない。そんな中で、日本がすり寄り、同化すらしようとしている“超大国アメリカ”の実情をアメリカ在住の著者が、“オバマケア”導入前後のルポとして本書を上梓した(あとがきによると、本書は2巻構成の上巻)。本書の一節にあった、「無知が弱さになる」というフレーズを噛みしめつつ本書を読み、特に本書後半で話題となる、“狙われる日本の皆保険制度”については本書が指摘する様々な事実に瞠目し、また自分の知る他の情報とを合わせてその危機感を更に強く感じた。

 アメリカ医療大崩壊

  世界一の医療水準と先進的医療をリードしているはずのアメリカ。その医療を米国民は等しく享受しているのだろうか? 皆保険制度によりどこでも誰でも比較的安価な負担で医療アクセス可能な日本。アメリカでは企業が提供する民間保険が基本であり、民間保険に加入できない無保険者が医療機関を利用せざるを得ない時、その医療費の高額負担で容易に“医療破産”する現実が待っている。

こういった問題を解決する切り札として、“オバマケア”が提案され、実行に移されてきたはずだった。しかし、“オバマケア”を渇望し諸手を挙げて成立を喜んだはずの多くの中間層も貧困層も決して勝ち組ではなく、更に医療アクセスから遠のいた現実が示される。

良心的に“オバマケア”に対応する限り、その膨大な事務量と患者の集中で病院もかかりつけ医も疲弊を余儀なくされ、“オバマケア”を受け入れる医療機関はごく限られてしまっているという。

“良かれ”と見えたオバマの“皆保険制度もどき” がこういった現実となる背景、そこには政策決定にあたるブレインと関係企業のロビィストが“回転ドア”よろしく相互に往き来をして、企業(この場合、グローバル製薬企業や民間保険企業)利益を最優先して政策の詳細が決まっていく(ないしは歪められる)現実があるにほかならない。

本書の帯にある「アメリカ医療大崩壊」は誇張ではなく、米国の現実である。これまで出版されている堤の本から、オバマ民主党が率いる現在のアメリカは“1%の超・富裕層”に買われたグローバル企業国家であり、崩壊しているのは医療のみならず民主制度そのものが崩壊しているようだ。

“次は日本?!“ は本当か?

   クローバル企業の世界戦略として自由貿易協定がアメリカを中心に進められている。アメリカ国内での反対を含め、その危険性に気づき始めた国や国民の反対が強くTPPは足踏み状態である。一方、Tisa(新サービス貿易協定)はアメリカ・日本・EUが加盟する50カ国以上の巨大な自由貿易協定。このなかには日本のインフラに関した諸制度を根本から破壊しかねない内容が含まれている。まさに「いのちの市場化」(アジア太平洋資料センター事務局長・内田聖子氏)が始まろうとしている。

我々は確かな知識や情報を持つ必要がある。民主主義や医療の機会均等アクセスが崩壊したアメリカの現実を反面教師として知り、考え、行動して日本の近未来を担う子の世代に悔いなく平和国家日本をバトン・タッチできるようにしたいものである。

2014年12月14日日曜日

[IS-REC] 池辺晋一郎とN響団友オーケストラ

師走の気ぜわしい最中、楽しんできました

池辺晋一郎1412

  師走の気ぜわしさに加え、総選挙最終日。この一日も慌ただしく過ぎようとしている13日土曜日、風邪気味でやや不良な体調をおして『池辺晋一郎とN響団友オーケストラ』を聴きに秋田市文化会館まで足を運びました。地元秋田でのこういった類のコンサートはごく少ないのは勿論です。その数少ない機会もなかなか時間をとれないのが実情。しかし永年、池辺氏の「N響アワー」で軽妙なトークに魅せられ、また時代風潮に媚びない生き方に共感していたから、是非一度実際にその人となりを見たい思っていました。

当日の軽妙なトークと指揮、バランスとれた曲目

  当日はクラシック3曲ずつを前後にはさみ、大河ドラマのテーマ3曲(2曲が池辺さんの作曲、1曲は吉俣良氏)、そしてアンコール1曲の計10曲が池辺さんの指揮で披露され大いに楽しんできました。特に2曲目のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調は宇根京子さんの独奏を極く間近にみることができ感激しました。勿論、もっとも楽しかったのは、指揮の合間に曲の解説に交えたセンス良いユーモアを入れた笑顔絶やさない池辺さんの語り口。

人柄を感じて・・

  多くの聴衆を前にしても一人一人に語りかけるような軽妙な話術、誰もが知る大監督との様々な出会いやエピソードなど、気取らずに語るところはやはり彼の日本有数の作曲家としての自負とその人柄ゆえなのでしょう。また70歳を超えて姿勢よく足の運びも年齢を感じさせない動きに見習うべき対象をみつけたような気がしました。久々に芸術的雰囲気に浸ると同時に新たな目標を得た貴重なひとときでした。

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[IS-REC] この時期、古代朝鮮史に親しむ旅

厳寒期の韓国旅行

韓国旅行1412

   大韓航空による秋田と仁川を結ぶ航路はここしばらく利用客減少で休止中でした。師走のこの時期どのような判断があったのか、数カ月ぶりに運行一時再開の報せ。といっても現在は円安-ウォン高という為替状況、日本-韓国の友好ムードに乏しく、また旅行には一般に適しない厳寒期と二重三重にこの隣国へのツアーは悪条件が重なっています。

ワイフ、ハングル語学習始めて3年

  ワイフがハングル語学習を始めて3年、それなり上達しているのを現地で確かめたいという希望を受け入れ、急遽『古代朝鮮史に親しむ韓国旅行』をプランしてもらい駆け足旅行をしてきました。

仁川には日暮れ頃に到着。そして到着するなり零下5度以下の肌がぴりぴりする外気温。積雪はほとんどなくこの大陸性気候に先ずびっくり!!

   仁川からは車で南下し、小1時間ほどで予定の温陽温泉に到着、そこで温泉に浸かって一泊。翌日は古代朝鮮史に関係した百済の都、扶余へ直行しました。

百済の都、扶余

  ここは5世紀、高句麗との戦いに敗れた百済が都を漢城から南へ移し、百済中興の祖といわれる武寧王から聖王が築城した都。日本に仏教を伝えた聖明王とはこの聖王のこと。高句麗や新羅・唐が互いに勢力伸張を図っていた時期だけに仏教伝搬も当時の日本との関係を強化したい狙いがあったものと思われます。この扶余で武寧王の陵墓(宋山里古墳群)、百済の古都、公州を守るために造られた城郭、公山城を見学し、また660年新羅と唐の連合軍により百済滅亡に至る“白馬江の戦い”の跡、特に多数の女官や妻子が凌辱を恐れて川に飛び込んだという“落花岩投身“の跡、宮城のあった扶蘇山城を徒歩周遊しました。翌日は再び北に向かい水原へ。

世界文化遺産・水原華城

  今度は時代がずっと進んで18世紀、朝鮮第22代、正祖大王が築城したという世界遺産登録の水原華城を見学しました。特に石材と煉瓦を組み合わせ、セメントのない時代に砂泥で固めた城壁が見事でした。

国立中央博物と伝統舞台芸術鑑賞(ソウル)

  午後は国立中央博物館で東アジアの文化・文明の発展をたどる様々な陳列を斜めに見ながらほとんど素通り(2時間では致し方なし)。夜はソウル市内の貞洞劇場での伝統舞台芸術を楽しみました。

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駆け足韓国旅行を振り返って

  翌日には仁川からとんぼ返りの帰秋。まったくの駆け足旅行でしたが、近現代に朝鮮王朝が倒され日本に併合されるという悲劇を乗り越え、民族の歴史をその古代からたどり、再度の発掘調査や歴史的記念碑の復元・整備を通じて壊されかけた民族意識を再度作り上げつつある韓国民に日本人の一人として頭の下がる思いで帰って来ました。

2014年12月8日月曜日

[IS-REC] 2014年11月 私の運動記録

11月は“新兵器”も加わりがんばりました

1411運動実績

2014年11月、様々な行事や仕事が重なり大変でしたが、毎日の運動記録が楽しみとなり、夕食後にフィットネス倶楽部へ行くことが多くなりました。上のグラフをみて “しっかり運動時間(オレンジ色)”が入った日は日曜の散歩以外、土曜含む週日はフィットネスに行った日に該当し、トータル18日。1日平均歩数は11488歩、1日平均歩行距離は8.33km、脂肪消費量は1日22gでした。11月は活動量も1カ月単位で計算してみました。1日平均消費カロリーは、歩行411cal + 生活活動274cal + 基礎代謝約1200cal、計2120カロリー、活動量は月間総計242.8Exです。

総エクササイズグラフも視覚化

1411月間EX

記録することにより継続した運動が可能となり、モチベーションは大いにアップ。体重も60kg未満をキープできています。

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