2014年07月15日
職員研修「喫煙について」
《要旨》健康被害を防ぐため喫煙の害と、禁煙を進めるhealth promotionの考え方を紹介
2014年08月29日 能代山本地区地域連携協議会
《要旨》 秋田道沿線地域医療連携協議会結成から現在までを紹介。病-病連携出ポイントとなる脳卒中背景疾患と合併症の治療について
2014年10月24日 2014ケア・シリーズ研修講演「排泄(排便)トラブル~そこが知りたい~」
《要旨》 (1)高齢者や障害者の抱える問題に排泄トラブルがあります。お話はおもに排便に関わるトラブルについて進めます。(2)排便トラブルの形:①〝裏急後重〟と呼ばれる〝しぶり腹〟②意識・無意識のどちら
でも起こる〝便失禁〟③①とも共通した〝残便感〟そして、④〝便秘〟(3)排便トラブルの原因と対処:排便トラブルのうち、最も一般的なのは便秘、そして便失禁(お漏らし程度から多量失禁まで)です。これらトラブルの一因に加齢に伴う(外)肛門括約筋の筋力低下、腹直筋筋力低下が挙げられます。(外)肛門括約筋の筋力が低下すると、便意が我慢できずお漏らしをしたり、人前で放屁(おなら)が出たりします。腹直筋や横隔膜の筋力は排便時に十分な腹圧かける(イキム)のに必要です。これらの症状は加齢や運動過少に伴う全般的な筋力低下の結果としても起こります。したがって例えば、健康・体力づくり事業財団の《貯筋運動トレーニング》などの実践が有効です。排便トラブルを予防したり、その改善を狙った運動もあります。肛門を意識して閉める、丹田呼吸を行い吸気で十分息こらえをした後、大きく息を吐き出し腹を出来るだけ凹ます(腹直筋と横隔膜を意識した運動)、などです。可能であれば起立位で上体を大きく左右にひねったり、両膝を立てた仰臥位でお腹の緊張を取り下腹部を挟むようなマッサージも有効です。また毎日の排便習慣として朝食後30分を目安に必ずトイレに入り、イキムことも大切です。(4)排便トラブルに対する内服治療:便を柔らかくしたり(〝緩下剤〟)、水様にして出したり(〝下剤〟)、逆に軟便を形のある便とする食物性纖維類似の薬品、乳酸菌製製剤、等があります。(5)薬や運動で対処困難な場合:〝大腸ガンや大腸憩室〟による粘血便が時にみられる便秘は消化管の通過障害によるもので大腸内視鏡検査が必要です。〝腰部脊柱管狭窄症〟に伴う排泄障害、〝過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎〟の〝しぶり腹〟、消化管を栄養する血管の動脈硬化で起こる〝虚血性腸炎〟の場合は自律神経支配の内臓平滑筋障害であり、リハビリの対象外となります。摘便時に肛門に指を入れ(肛門指診)、肛門を隨意的に強く閉められるかどうかである程度診断できます。なお内臓平滑筋障害による排便トラブルは、便の性状を変える薬剤の使用である程度ケアやトラブルを軽減することも可能となります。(6)排泄ケアに関わること:自らリハビリ可能な場合、便秘については、緩下剤などの便秘薬とリハビリ・生活習慣・食事の改善である程度対応が可能です。ほかの排便トラブルについては様々な薬剤で症状を軽減できても完全に治療できない場合が多く、排泄ケアの方法に焦点が移るこことなります。以上、〝排便トラブル〟の原因と対処法、治療・リハビリ(体操)などを図を多用しながら出来るだけ分かりやすくお話しします。
2014年11月30日 リハセン講演会「リハビリも予防の時代~健康維持と生活習慣病予防のために~」
本日のお話は最近マスコミでもしばしば取り上げられます。健康で自立生活を送れる方は勿論、高齢者や障害者が末永く自立生活を送るために認知症予防、障害予防が必要です。身体の機能も認知力もその悪化を予防する、まさに「リハビリも予防の時代」です。私たちはリハビリして自立生活が可能となり、社会復帰・家庭復帰した後も健康維持と、もともとの病気の悪化を防ぐため、運動と食事に注意した生活の継続を患者さんに指導します。本日は障害なく自立生活を送られる方々も対象に含めて、障害のある方が健康生活維持と生活習慣病進行を予防するためどうしたら良いのかを中心にお話しいたします。