2013年9月17日火曜日

[Med-REHA] リハビリ健康教室 in 秋田県南部福祉エリア(大森)2013/09/14

リハセン主催の県南部福祉エリア「リハビリ健康教室」開催 ~今年で12年目

130914リハビリ健康教室-001今回で12回目となる恒例「リハビリ健康教室」を秋田県南部老人総合福祉エリアで開催しました。医師1、PT2、OT2、医療連携科スタッフ2、および事務部スタッフ1の総勢8名が会場となった南部福祉エリア内のコミュニティセンターにでかけ、現地で昼食のあと、午後1時から開始しました。参加はエリア内施設で生活する方々を中心に約30名でした。

130914リハビリ健康教室高山久俊エリア管理者の挨拶のあと、「ボケを予防し健康に生きる習慣の力」と題した講話、健康体操の「いけいけドンパン体操」、希望者を対象としたリハビリ健診(認知と運動機能)および健診結果をみながらの医師による健康相談を引き続き行いました。今年も新しい参加者が多く、健診についても継続して受診された方は数名程度に留まりました。

健診受診者の多くは健診結果でみた認知・身体機能良好で、その結果に満足していたようです。それでも健康不安は誰しも同じ、普段の身体不調や、普段のかかりつけ病院での治療内容、投薬内容など、日頃不安に思っている点の相談が多かったようです。

次年度は「敬老の日」に開催予定

エリア外の参加者が少ない事もあり、エリアスタッフ友相談して、来年は「敬老の日」に合わせて各種イベントと一緒に行う予定といたしました。

2013年9月16日月曜日

[IS-REC] 遠野三山・石上山登山も台風影響の雨の中

当初目的の六角牛山はアクセス道路地割れで断念六角牛山登山道アクセス

  遠野三山である早池峰山、六角牛山(ろっこううしやま)・石上山は岩手県遠野盆地の遠野市を囲む三山。早池峰山が花の山でもあり有名。去る8月、早池峰山に登山を計画していたが、集中豪雨直後の影響あり断念。今回はやはり三山の一つで美しい山容を誇る六角牛山(1294m)を登山する予定を立てた。早朝5時、秋田出発。台風18号接近の影響で、“昼近くには雨”の天気予報。雨に当たらず登山できることを願いつつ遠野を目指す。国道283号線から六神石神社の鳥居をみて登山口へのアクセス道路を進む。しかしアクセス道入り口すぐに、“通行止め”の標識あり。特に道路は封鎖されていないため、そのまま進行。ところが写真の通り、路肩は崩れ、道路至る所に地割れが発生。おそるおそるその地割れを避けて車を進めるがどうしても越えがたい難所に遭遇。登山口までまだ相当あるため、ここで潔く六角牛山登山は断念した。

登山口まで舗装された石上山登山に変更

  予定の登山を登山口まで舗装された石上山へ急遽変更。283号線から396号を経て石上山登山口へ。登山口に到着した午前10時30分頃には既に小雨が降り出している。蒸し暑さを感じて雨具は上着のみ。リュックを止め、飲料水と簡易食料を携行して早速登山道を進む。「姥石」を過ぎてまもなく、“石上山登山口”と書かれた二番鳥居をくぐり、背高い整然と植林された杉林道の間を越えて広葉樹の森に入る。  苔むし朽ちて体重をかけると折れてしまいそうな丸太橋をいくつか渡り、“水呑み場”、“馬止め”、を過ぎると道は急に傾斜を増す。雨は昼近いこの頃から序々に本降りとなる。ナラ・ブナ・カエデ・コシアブラと山道脇の木々に名前が施され道は整備されており、雨でなければ登山ももっとルンルン気分であったろう。しかし雨の中、足元は滑りやすく緊張を強いられる。

登山は中ノ宮で断念、中ノ宮の立つ巨岩に大文字草が・・

  石上山中ノ宮  頂上近い鎖のぶら下がる急斜面を登り切る頃、雨は少し小降りとなる。中ノ宮から頂上に至るには鎖で作られた鉄梯子を登るか、起伏激しい迂回路を行くしかない。鉄梯子は雨で滑り易くなっている。不要な危険は回避することとして、結局これ以上の登山は中止。

  中ノ宮は巨岩の上に建立され、“中ノ宮三角点”標識が巨岩の中に埋められている。巨岩と中ノ宮の間にできた人工のトンネル壁面岩肌には大文字草やアキノキリン草が咲いていた。時間は午後1時近い時間。空腹でもあり、雨の中で記念写真を撮って、早々に下山。

異常気象の影響?登山は悪天候続き

  異常気象や台風の影響なのか、今回登山も天候に恵まれなかった。地震や集中豪雨の爪痕も残っている。登山は低地の場合を含めて、今後とも周到な事前情報収集としっかりした登山計画で臨む必要がありそうだ。

2013年9月13日金曜日

[IS-REC]岡田正彦著『人はなぜ太るのか』(岩波新書)をG.トーベス著の同名書と比べて読む

ヒトはなぜ太るのか2

 先頃読む機会のあった、G.トーベス著『人はなぜ太るのか』を検索していたとき、まったく同名の書が岩波新書から出版(2006年初版)されていることを知った。著書は岡田正彦氏である。

「肥満を科学する」と副題ついた本書の構成

 本書のプロローグ。太りすぎたある患者さんの、“食べる量を十分減らしても太ってしまう“という言葉。そしてその回答を求めるとして、“肥満を最近のデータで科学する”と本書のねらいを示す。後の構成は、第1章:肥満の仕組み、第2章:肥満をはかる、第3章:肥満はなぜ健康に悪いか、第4章:健康的にやせるには?、という構成。核心は第1章。第1章では「太る」という言葉の定義「脂肪などがついて体重が増えること」を仮に挙げて、からだを構成する成分のうち、唯一タンパク質のみ遺伝情報に基づき人のからだを再生する、それ以外の脂肪や水分は物理法則に従って自然に構成されてゆくと説明する。

わかりやすい三大栄養素の消化と代謝の説明

 代謝酵素そのものや運動を起こすのに必要な筋肉など、すべてタンパク質である。タンパク質は摂取されると胃腸でアミノ酸まで分解され、代謝が昂進した特殊な状態でない限り、再利用されることなくユビキチンがついて分解され排出されてしまう。すなわち、エネルギーとして利用されるのはごく少量だという。一方、炭水化物の多くはスターチ(でんぷん)。スターチは動物のグリコーゲンに相当する植物(食品の基本)の貯蔵糖である。スターチは摂取すると消化吸収されてブドウ糖まで分解され、エネルギー源となる。エネルギーに使われなかった分は肝や筋肉で貯蔵糖(エネルギー)のグリコーゲンに変えられる。だが炭水化物すべてが貯蔵エネルギーとはならず、実は多くが脂肪酸に変換され、中性脂肪となり、皮下や内臓に蓄積されてしまう。したがって炭水化物のとりすぎは肥満の原因である。

 栄養素としての脂肪の役割は体を構成する細胞やホルモンなどの原材料となること、およびエネルギー源である。後者は肝臓で一旦分解され、必要に応じて中性脂肪に再合成される。

 以上、ここら辺りの説明は一般向けでとてもわかりやすい。

肥満と食事の関係について岡田氏の主張

 著者は、“太る食品”についての疫学的データを紹介している。それによると、男は甘味類すなわち糖分、女は脂肪を多く摂ると太るという比較的明快な結果が出ている。しかし肥満自体や脂肪の付き方など、個体差や人種差が大きく、背景に遺伝形質の違いが考えられると述べている。ここで肥満をもたらす食品としてジャンクフードに触れている。ハンバーガーは脂肪と炭水化物が多い。特に脂肪は1個で一日必要摂取量の40%にもなり習慣的に食べていると肥満になるのは当然であろう。

G.トーベスの主張との違いは?

 2006年に出版された岡田氏の本書、2010年出版のG.トーベスの著書、この主張の違いをみる。人が太ること、ないし食事と肥満との関係について、二つの本の主張に矛盾はないが、後者の主張と結論は明快である。

 

G,トーベスの著書は後で出版されただけ、文献渉猟も網羅的であり、また肥満の問題について、その歴史についても詳しく述べて説得力がある。

  岡田氏の本書を加味した肥満の原因の結論である。肥満の元凶は三大栄養素うち、炭水化物(糖質)であること。脂肪(脂質)はカロリー源としての熱量は大きいものの単独では肥満の原因とはならず、炭水化物と同時に摂取された時、相乗的に肥満の原因となる。

 岡田氏の本書を追加して読み、肥満との関係でみた三大栄養素の消化・代謝機構の知識がよく整理できた。そして肥満の原因は総摂取カロリーにあるのではなく、糖質過多であることをあらためて再認識した。

2013年9月10日火曜日

[IS-REC] 日体協・公認スポーツDr養成講習会(応用科目)に参加しました

2020 Tokyo Olympic&Paralympicが丁度決まって講習も盛り上がり

  先週末、9月7日土曜、9月8日日曜の二日間、平成25年度の日体協公認スポーツドクター養成講習会・応用科目Ⅰが東京飯田橋で開催、昨年に引き続き今年も参加しました。参加者は昨年の基礎科目に比べると圧倒的に多く、約400名程で広い会場も受講者で一杯でした。

応用科目Ⅰの講義科目

  今回プログラムは応用科目Ⅰ。第一日目は「スポーツと環境」、「内科的障害」、「精神的障害」、「メンタルトレーニング」、第二日目は「ドーピングコントロール」、「スポーツ外傷」、「アスリートの健康管理の実際」、「スポーツと海外遠征」、「スポーツと眼科」の9講義。いずれも国立スポーツ科学センター(JISS)に関係した講師が多く、折から2020年オリンピック・パラリンピック東京招致が決定したタイミングの講習会だった事もあり、講師も興奮気味で講習会という勉強の場にしては大いに盛り上がった次第です。

JISSという、“勝てるアスリートを支える”組織

    JISS(国立スポーツ科学センター)は国際試合で、“勝てるトップアスリートをサポートする組織”であり、障害者スポーツや今後の高齢化社会で健康に役立つスポーツを勉強しようとしている私とはやや目的を異にします。しかしJISSに関わる講師が今回強調していた点は、この私にもとても役立ちました。それは目的こそ、“勝てるアスリートを支えるためのサポートチーム”編成ですが、チームアプローチが一人のアスリートの抱える問題を最も有効に解決できるという事で、これはまさにリハ医学と共通した考え方だと思いました。

アスリートを支えるサポートチーム

  アスリートを支えるサポートチームは現在少しずつ具体化しつつあり、怪我や疲労に対するマッサージャーやトレーナー、内科的・精神科的問題あるいは整形外科的問題をサポートする医師、メンタルサポート、栄養管理、ドーピングの面から重要な薬剤師など、様々な専門職種がチームを組んで一人のアスリートを支えます。そして、このアスリートを支えるチーム(医療+α)態勢整備が今後東京でのオリンピック・パラリンピック開催に向けて日本がたくさんのメダルを獲得するのに重要な鍵となると強調されていました。

  “チームアプローチ”は、トップアスリートのサポートに限らず、対象とする一人の人間が抱える問題について、チームを組み、各自の専門性を活かしながら多職種で問題を解決する方法です。どんな人を対象とする場合でも、その人の体力や能力・健康の維持に共通したサポートチームが大切です。まさに、“トップアスリートを支えるサポートチーム”も、見かたを変えれば障害を持った方を扱う“リハビリテーション・チームアプローチ”と同じようなものです。

  今回の講義ではスポーツと環境について、厳寒の環境や高地での低酸素状態、女性アスリートに多い貧血の問題、“アスリート=強い人間”という先入観から意外に孤高を強いられるアスリートの“うつ“の問題など、新鮮な知識も勉強できて収穫がありました。次回は12月の予定です。

2013年9月4日水曜日

[IS-REC] 2013年8月、私の運動記録から~8月実績はまずまず

201308月運動実績

201308月運動実績

“継続は力なり”:富士山登頂後の筋肉痛とれ今日からFitness再開

   オムロン“Walking Style”、8月の月間記録をみると、後半オレンジ色の部分 (“しっかり歩行”)が多くなりよく頑張ったことがわかる。1日1万歩を超えて運動したのは17日だからまずまずの成績。

   8/29~8/31の富士登山は最終日が1.5万歩となるが、登り主体の29、30日は強風続きで待機時間が長かったこともあり、歩数はさっぱり稼げていない。9月も週末業務や出張・帰省旅行、研修などが入り目標とする月間運動距離の達成がなかなか難しそう。富士登山から秋田に戻り、二日目。筋肉痛もとれ、9月3日の今日からFitness再開である。健康維持のFitnessは疲れを倍加するものではなく、こころと身体、頭の疲れをとってくれる妙薬。9月も引き続き粛々と健康維持に努めましょう。

2013年9月3日火曜日

[IS-REC] 堤未果著『(株)貧困大国アメリカ』を読む

オバマへの幻想を打ち砕く、“多国籍企業と1%のための株式会社国家”アメリカをあぶり出した本

   堤   未果の前々著である『ルポ貧困大国アメリカ』(2008年)は市場経済にまかせた小さな政府を良しとするブッシュ政権時代、格差社会と貧困層が増大するアメリカの現実をルポルタージュ形式で我々に伝えた好著であった。

   この頃から国民の多くが米国同様に貧困と格差社会が進行してゆく日本に危うさを感じ、アメリカに従属し、アメリカをモデルとする事に何らためらいをみせない当時の小泉内閣、更に続く自民党政治にノーを突きつけて民主党政権が誕生した。

   しかし政権を引き継いだ民主党政権も結局のところ腰砕けとなり、自民党政治が再び復活した。自民党そして民主党政権も、詰まるところアメリカ言いなり、アメリカ従属にも何らためらいを見せない現実。この二大政党に失望しつつも国民は経済再生に幻想を振りまいた自民党・現安倍政権に支持を託した。そしてTPPという関税自主権を放棄するに等しい亡国的政策もマスコミや御用学者によって日本回生の切り札となるかのような宣伝がなされて一定の期待が持たれる現実が今も続いている。

“自由と民主主義の国アメリカ”は既に幻想、オバマは“1%のために”を喝破

   本書、『(株)貧困大国アメリカ』は、米国民自体が既にTPPを推し進める勢力によって格差と貧困の負のスパイラルに貶められつつあることを如実に伝えている。前々著同様に様々なルポや統計的数値を駆使して説得力ある記述を展開しているが、TPPの危険性を理解する上でも、“食の安全”に関わる様々な米国内での現実を知る必要があり、この点についても本書は詳しくルポしている。養鶏や養豚での生産効率化、巨大産業化によって多くの生産農家が系列化される一方、それを支配するアグリビジネスは巨大化し、抗菌剤や成長ホルモン漬けの鶏や豚が市場に出回っている。食糧の法的規制は形骸化ないし骨抜きとされ、良心的小規模自営養鶏・養豚業者は次々と廃業に追い込まれる。雑草や自然災害に強いGM種子を使った主食作物を扱う小規模自営農家も然り。アグリビジネスに牛耳られ、多額の借金を抱えた農業労働者に変えられてゆく恐ろしい実態を克明に描写されている。

   多国籍企業やアグリビジネス、巨大製薬業などを経営する1%の人達に富は集約し、そのカネで政治や政策、法律さえ買える仕組みが既に出来上がっているというのだ。大統領が共和党から民主党に代わっても、ロビイストがそのまま政権中枢に入り込む、“回転ドア”がオバマの元でもスムーズに機能しているのだ。国民には民主党と共和党の表面的政策の違いが事の本質の如く喧伝される。しかし実態は1%のための政策が着実に実行に移されているのだ。すなわち、大統領選挙キャンペーンで並べられた、政策の“きれい事”もまったく実現しないばかりか真逆の方向に向かってしまっている。マスコミ(主にTV)に流されるアメリカの政策は実のところ、共和党も民主党も大差ない。その実は多国籍企業やそのオーナーである1%のために都合良いように進められており、その視点でその後の結末を眺めると良く理解出来るそうだ。

GM種子とGM作物による世界支配の意味

   食糧危機が叫ばれ、その収量や災害に強いという触れ込みで小麦や大豆、トオモロコシにも遺伝子組み換え(GM)品種が導入される。緊急食糧援助を口実に発展途上国やアフリカなどにもこのGM品種がどんどん植え付けられてゆく。アグリビジネスでは、その品種の種子を購入する代金から、GM品種以外の“雑草や害虫”を駆除する農薬代金、その特許料までまるまる儲けが転がり込む仕組みが出来上がる。一方伝統的品種はGM品種とセットで導入された農薬により根こそぎ使用困難となる。メキシコやアルゼンチンでは、労働集約と収量増のため農地の大規模化が進み、その農地にGM品種が一律蒔かれて生産される仕組みが出来上がった。その結果はその地の農民の食糧確保さえ困難な現実となって、食糧暴動が頻繁に起きているという。また食糧生産をその種子から農薬まで輸入に頼らざるを得なくなったとき、その輸入元の国(あるいは多国籍企業)に首根っこを押さえられたと同じこととなり、外交上の大きな弱点となる。

GM作物を餌とする家畜への影響、養豚・養鶏の集約化・増産を進めるための抗菌剤・成長ホルモン投与の怪

 

   米国内で進行する様々なアグリビジネスは、食糧を口にする国民の健康を大きく損ねる可能性がある。GM作物を餌とする家畜の発癌や奇形・早産・凶暴化など、様々な報告が世界の各地から上がっている。しかしそれらの事実も多国籍企業とその金権力に汚されたマスコミ・医学研究者などにより悉く表面化されないように仕組まれて、GM飼料作物・食品の安全性のみが強調される。牛肉や牛乳、養鶏・養豚で生産される各種のタンパク源もその品質表示や品質確保があいまいにされ、将来ヒトへ大きな健康被害がもたらされる可能性が高い。

   TPP交渉の結果どうなるかは、FTAで韓国の農業や畜産業が崩壊に瀕していることでも理解出来る。しかし、それ以上に怖いのは日本で安全な食糧確保が困難となり、米国などから輸入される安価だが健康被害がもたらされる可能性の高い食品が広く流通することだ。食品の安全性を担保出来ない食品輸入は何としても避けなければならない。

医療や製薬、教育にも大きな影響が・・・そして1%は相互扶助の義務からも上手に免れることを考えている

   米国では医療制度や自由に手に入る医薬品、保険、教育も1%が支配するようになり、結果的に富の集中とますますの格差社会が進行している。1%は残る99%に富を再配分する非効率を避けるため、自分たちだけの社会を実現する独立自治体すら結成し始めているという。「政治も政府そのものもカネで買われ株式会社化したのが今のアメリカの現実である」・・・・堤   未果の本書の結論である。この本を読んで、日本はこうなって欲しくないとしか言いようがない。TPPから撤退して欲しい、そして、日本にふさわしい地産地消の、 “里山社会主義とその経済体制” を打ち立てて欲しい。

2013年9月2日月曜日

[IS-REC] 2度目の富士山登頂は強風の中で

異常気象と台風接近による影響?富士山は強風が吹き荒れました

8月29日秋田発、阪急交通社の富士登山ツアーに参加

   2010年の富士初登山は、8月第1週、山小屋一泊のツアーに参加した。バスツアーで結構ハードスケジュールだったが、参加者はベテランが多く天候にも恵まれてとても良い経験だった。2回目の今回は初回と同じツアーは満杯で、阪急交通社のツアーを利用。登り・下り、それぞれ山小屋一泊のゆったりペースのスケジュールだったせいで、41名の参加者の多くが女性か老夫婦。私は一人仲間からはずされた感じの参加で、往きも帰りも黙々と歩き続けるよりなかった。

29日夕方、富士五合目・吉田口到着、七合目“花小屋”に着く頃はヘッドライトが必要な程真っ暗

   吉田口で最終日に必要な風呂グッズや登山に不要な持ち物を預けて午後4時30分過ぎ登山開始。薄曇りで風もなく、なかなかの登山向きの状況。しかし現地のツアーコンダクターの方針でやたらと休憩が多い。休憩の都度バックを降ろし、座った状態での水分とカロリー補給を指示される。高齢者や初心者が多いから仕方がない。初日宿泊予定、七合目の“花小屋”に到着する頃はすっかり日が落ちて、ヘッドライトがないと歩けない状態。この時間帯での登山者はさほど多くはなかった。

ぎゅうぎゅう詰めの寝床にびっくり

   たたみ1畳のフトンに二人が休む非生理的環境で休めたものではない。折角持っていった着替えも出来ないが、幸にもこの時期の空気乾燥のためか、ほとんど汗はかいておらず、下着も乾燥している。不思議とこんな状態でも朝方数時間は眠っていたらしい。強風でガタガタ揺れる壁・屋根・窓枠の音で目が覚める。雨は降っていない故、御来光が拝顔出来るとの事で午前4時過ぎには皆屋外へ。屋外はフリースを着ても強風と低温で寒さが身に応える。それでも雲間から上がる日の出で一気に明るくなってゆく雲の向こうの稜線の美しさに、皆は大歓声。

強風が続き予定時間に出発できず

   早い朝食(いなり寿司と味噌汁)をとって出発を待つが予定時刻の午前6時となっても強風吹き止まず。とにかく次の宿泊予定、八合目の東洋館まで行くこととなり、フリースの上に更に雨具を着込んでマスクで顔を覆いサングラスをして出発。この間は滑りやすい岩場が続くため、通常は許可されないブルドーザの通路を利用させてもらうこことなったが、それでも風で飛ばされそうになる。

八合目“東洋館”は雲の中、靄と霧雨・風で登山続行のチャンスをうかがう

   東洋館で登頂に不要な荷物をさらに残して、風の具合を見ながら出発。足場悪く風も強いためやっとの思いで八合五勺から九合目と進み、ここで更に山頂を目指すグループと登頂を断念して引き返すグールプに別れる事となる。

24名が登頂めざし、うち5名が70歳以上

   強風で何度も断念しかけながら、這うように岩場を超えて頂上直前の鳥居をくぐり、やっとの思いで吉田口終着点である久須志神社の標柱にタッチ。登頂目指した24人は怪我もなく、うち5人が70歳以上との事で霧雨の中を万歳三唱。勿論視界が悪くまた予定時間も過ぎているため、“お鉢巡り”は中止。休憩所の東京屋で、“富士山頂上”と書かれたお札を証拠に購入。40分ほどの休憩後、下山にかかる。

滑りやすい岩場を超えて、スレートの舞う下山道を一心不乱に東洋館を目指す

   現地リーダーの指揮が良かったのか、滑りやすい大きな瓦礫の岩場を超え、さらに細かいスレートが風で舞う下山道を一心不乱に歩いた。そして特に事故もなく二日目の宿“東洋館”に無事戻る事ができた。東洋館の夕食はメンチカツと米飯・味噌汁。寝床は薄手の寝袋でやはりタタミ一枚に二人が横となる詰め込み状態。登頂の成功で皆興奮気味であったこともあり、とても眠れたものではない。

最終日8/31夜半から早朝も強風が続く

   小屋の天窓が強風で開いてしまい、寝床の上まで外気が届く状態。しかし寝袋は暖かく案外顔に当たる風は心地よく、寒さはまったく感じない。夜間ずっと風が吹き荒れ、小屋が壊れないのか心配となる。午前4時過ぎ、やはり御来光がみられるとのことで暗い中を起き出す。しかし屋外の風の強さに思わず怯んでしまう。富士山の御来光はすばらしい。この日も東の空全体が濃いオレンジ色に染まり、更に日の出と共に空全体が明るく下界を照らし出す光景にうっとりとし感激。

一方、この日も小屋の利用予定者が多いとの事で、簡単な朝食を済ませてほぼ予定通り午前6時には早速下山開始

   八合目・東洋館からの下山路は大きめのスレートが続く。大きめのスレートの上は滑りやすく足下注意の連続。また細かいスレートになると今度は足を取られて疲労が激しい。風強く休憩をとるような場所もなかなか見あたらない。グループの一人(女性)は疲労激しくザックをコンダクターに背負ってもらい、下山継続。また途中、外国人登山者の一人が捻挫して歩けなくなり、ブルトーザの救援を要請(3万円とのこと)。

正午近く無事吉田口五合目に到着

   到着した五合目登山口の吉田口でも風は強い。しかしその暑さには閉口。ここで預けた荷物を整理し、山中湖温泉(紅富士の湯)に向かうバスを待つ間、ソフトクリームを食べた。そのおいしかった事。山中湖の温泉で汗とほこりとを落とし、頭を洗って、ひげを剃り、真っ黒になった耳孔も洗って着替え。これですっかり生き返った。

   “お鉢巡り”は断念したが、すばらしい御来光を二度も拝顔できた今回も印象に残る富士登山だった。事故なく戻れたことに感謝。

2013年9月1日日曜日

[Med-REHA] センター・リハビリテーション科、“常勤医師・研修医募集”のポスター作りました

3縦型リハセン医師募集ポスター

●日本リハビリテーション医学会では来たる2013/07/06[土]に初期研修医とリハビリテーション科へ転向希望の医師を対象に『初期研修医向けリハビリテーション研修会』を計画しています。

この研修会場にポスター展示の機会が与えられました。

●高齢化社会到来で、そのニードはとても高いのにかかわらず、リハビリテーション科医師自体がまったく希少な存在です。

我々の持つ技術を我々のセンター内で継承するためにも是非とも、“若手のお医者さん“欲しいですね

こんな姑息な宣伝で医師を確保するなど、望み薄なのは十分わかってますよ!! でも欲を言えば、内部障害のリハに興味のある先生が欲しいですね。それに外科系臨床経験のある先生、さらに・・・

●欲を言えば切りありません。勿論、ベテラン臨床医の先生は何科であれ大歓迎です

●秋田県にあるリハビリテーション病院にふさわしいポスターデザインを採用しました。ご鑑賞・コメントをください。

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