勝間のハウツー本、久々に“タメニなる”
勝間和代の本が今年再び立て続けに出版されている。自分と同じ“親指シフター”である著者に親近感を覚えて、2007年初版発行の『無理なく続けられる・・・』シリーズを読み始めたのが著者本との出会い・きっかけであった。これらの“勉強法”、 “時間投資法”は、著者自身の経験に基づく細かなハウツーが語られており、自分の仕事や生活に直接活かされる内容で、大いに役だったように思っている。
そしてその後も次々と著者本が書店に並んだ。しかし出版間隔が短くなればなるほど、“柳の下の二匹目のドジョウ”の感あり、その内容に幻滅を感じて著者本から離れる結果となってしまった。この時期、著者自身も息切れしたらしい。しばらく出版が途絶えて燃料補給の期間に入った(但し、この間もブログや勝間塾で様々な主張や情報発進はしていたらしい。小生は著者の“追っかけ”でないので詳細は知らないが・・)。
さて、今年に入って『稼ぐ話力』そして本書『人生確率論のススメ』と彼女の本が再び書店の売り場を賑わすようになった。本書『人生確率論・・』は、そのタイトルからして共感するところがあり、早速購入して一気に読んだ。
“人生”とある以上、日常生活全般をどう考えて行動すれば良いのか、その著者なりの主張を期待した。運に左右されず、結果ハッピーとなるにはどう考え、どう行動し、それをどうチェックするのか、日常生活にどんなポリシーを持ったら良いのか、そういった類のことを分析して語られるのを期待したのだ。そして本書を読み終え、期待した通りのハウツー本となっており、久々“タメニなる”本を読んだ充実感を味わった。
運の良さ・悪さはヒト(他人)との付き合い方や自分の言動がつくり上げる
本書の内容に触れる。運をつかむ確率を上げるには?・・その第一は、人の輪を広げてチャンスを増やすこと。人の輪を広げる手法としては、自ら利他的態度で行動し、相手の充足要求を手助けする、邪魔はしない。ヒト(他人)や自分に対して完璧主義はとらない。相手の良い点を素直に評価し褒める、無益な揚げ足とり、非難中傷はしない。こういった姿勢を貫いていると、人間関係がうまく回るようになる。そうして結果的に運もよくなってくる。第二には、個々人が持つ特性や強みを理解し、その強みを足場に行動する。自分の足りない所は情報収集を通して環境適応で克服する。
確率でものを考える習慣が大切
日常仕事の現場で強調されるPDCAサイクル。このPDCAサイクルを普段の生活場面で活用する。日常生活での様々な意思決定、行動に数学や確率の考え方取り入れる習慣を身につける。時間やモノを最小単位基準で比較したり、“時間割引率”という将来利益を念頭に置いた判断を入れる。事の選択に役立つ“期待値”計算や、“ベイズ確率”を理解する。
本書はこういったさまざまな人生を成功に導く手法を著者自らの体験や仲間うち、知人の体験を通じ平易に語っている。今をアクティブに送る読者に様々な示唆を与える一冊である。
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