11月6日地域リハビリ検診の報告会です
去る11月6日、大仙市強首にある特別養護老人ホーム「ありすの街」でのリハビリ検診報告会に行ってきました。
検診では、身体機能と認知機能をPT・OTが測定し、また医療・介護に関わる相談を小生が担当しておこないます。入所者中心ですが、デイ・サービスを受ける通所者も対象です。
結果は検診の場で個々人に去年のデータと比較して説明。中には適切なデータが測定されておらず、再検査となる場合もあります。特に握力などは集中力を反映するので、気合をかけて再検査すると大きく改善する場合があり、その時は「去年と変わってなかったね。」と機能維持を確認してほっとしたり、相手と一緒に喜んだりします。基本動作能力もご本人の気力が影響するので要注意。中でも気になるのは、著しい体重減少や元気力低下(ぼんやり感の悪化)。ホームの方に状況を聞きながらその原因を探ったりします。そして2週後に当たる昨日、11月20日、全体報告と講話を行いに再び「ありすの街」へ。
“健康寿命”は使えない、そこで“元気寿命”の造語でお話
施設利用者はほとんどが要介護認定を受けた方々。WHOの“健康寿命”の定義に従えば、検診の受け手である彼ら・彼女らは、すでに“健康”の対象外。この考えを広げると私が普段診る患者さんは皆、介護保険の対象者で、身体障害・認知障害のいずれかか、または一緒に持った方々。“障害予防”の立場からは、彼らの健康維持に必要な健康寿命に代わる言葉が欲しいと常日頃思っておりました。そして今回、誰かが既に使っているのかも知れないと思いつつも、“元気寿命”という言葉を造語しました。「なかなか響きがいい」と自画自賛しながら、元気寿命を維持する4条件、その基礎となる“運動と食生活”、そして自己免疫力・抵抗力を上げる、“身体を冷やさない工夫”を中心に45分間熱演しました。また、いつものスタイルですが、講話の途中でクイズを出して答えてもらったり、一緒に日常生活を考えて皆に答えてもらう、“参加型の講話”を今年も実践してきた次第です。
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