元旦、SMさんから新年挨拶メールが届いた。年賀メールは、手に取ってみる年賀はがきと比べると、いつもうれしさ・有り難さは半ば・・・・ しかしSMさんの新年メールを受け取って今度ばかりはとてもうれしかった。
脳卒中地域連携協議会集会に体験者として発表
SMさんは還暦退職後、第二の人生も順調にスタートさせて意気揚々であった。脳卒中の発作はまさにその頃、思いもよらず彼を襲うこととなる。その後の治療とリハビリ。左片マヒを後遺し仕事を退いたものの、SMさんは見事に復帰を遂げた。
だが彼への試練はその後も続き、様々な病に苦しむ事となる。とはいえ生来明るい性格、かつ永年の管理職体験によるものか、人を惹きつける知性がこの諸々の病と障害を克服、今も元気に私のもとに外来通院して来る。昨年からは左手の不全マヒに対し、本人も積極的に私が紹介した「川平法」を実践、外来リハビリと自主トレーニングで確かに手指の動きがよくなってきている。
メール年賀状は昨年から続けているそのトレーニング効果の報告と、2013.11.09に自ら、“脳卒中体験者”として地域連携集会に発表できた事への感想をしたためたものだった。
「(脳卒中)地域医療連携シンポジウム」は大仙・仙北二次医療圏を対象に秋田県地域医療再生事業の一環として開催、当日は福井大学の地域医療連携推進講座、山村 修先生の特別講演、当地での医療と介護連携推進現状と将来展望について私の報告、その後にシンポジウム形式の発表が行われ、SMさんにも体験を発表いただいた。彼の話は、長い闘病生活を語る内容と思っていた私の予想とは裏腹に、ユーモア交えて障害に負けず今日々の生活で取り組んでおられること、今後の希望を中心に語り、大いに参会者の拍手を浴びた。
メール年賀状から想像するに、彼にとってこのシンポジウム体験発表が、その胸元にまた一つ大きな勲章を輝かす結果となったようだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿