“桑の木台湿原めぐり”に行ってきました!
6月08日[金]深夜は屋根を打つ強い雨が降り、土曜のゆりてつワンディツアー“桑の木台湿原めぐり”(組写真)は諦めざるを得ないかと床の中で考えていたが、6月09日朝方には何とか雨は上がってくれた。雨上がりの湿原を歩くこととなるので登山靴は止めにして長靴を用意。また小雨や霧の濃い中を歩くことを考えてゴアテックスの登山用雨具を持って出かけた。羽後本荘駅を午前8時40分出発。108号線~287号線(鮎川小学校跡~青少年旅行村・コスモワールド)を通り花立牧場に向かいここで5分のトイレ休憩後、更に湿原入り口に至る林道をマイクロバスで30分ほど走る。湿原の出発点からは鳥海山案内人の東海林さんの案内で湿原を巡った(マップ)。湿原に至る道々の幹が三本に分かれた“三本杉”や見事なブナ林についての話、モリアオガエルの産卵など、様々なエピソードを交えながら説明を受けた。
“桑の木台湿原”散策ルートの実際 |
湿原に至る道々の幹が三本に分かれた“三本杉”や見事なブナ林についての話、モリアオガエルの産卵など、様々なエピソードを交えながら説明を受けた。特に広葉樹林の代表であるブナは雨水を幹表面に沿う“樹幹流”で根本に運び相当量の水分を貯留して自然の貯水槽の役割を果たすこと、そういった作用は国策で植林された杉の人工林にないことから、大雨で近年問題となった土石流を防ぐ作用のあることなど、興味深かった。湿原一体は靄にかすみ、鳥海山の雄姿は全く見えず、またワタスゲは未だみられるが、レンゲツツジは昨年の4割程度の開花でかつ既に盛りを過ぎており、桑の木台湿原のパンフレットにあるようなツツジの赤とワタスゲの白が対照をなす中に鳥海山を眺望する景色は案内人の東海林さんが見せる写真の中でイメージするしかなかった。しかし靄にかすむブナ林の中で落ち葉う踏みしだく足元の感触、林間のオゾンをいっぱいに含んだ空気のうまさに心も洗われる想いだった。
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