●4月16日付け(政治断簡)「畑作は土から、寝言は寝てから」 編集委員・高橋純子
(引用記事)・・「国会で議論すべきことは他にもたくさんある。○○問題一色になるのは残念だ。私は必ずしも安倍政権支持ではないが、野党は対案を出さずに批判ばかり。もっと政策を議論すべきだ、云々」この種の発言の代表格は桜井某と明らかだが、これに類する発言が様々な場面で、したり顔して再三マスコミに登場してくるのは本当に嘆かわしい。記事の著者、高橋編集委員は「(こういった主張は)権力擁護以外の効能があるはずもなく、ならば堂々と日の丸の小旗でも振ったらいいのに。安倍首相ガンバレ安倍首相ガンバレ・・」と書き、さらに「畑の土が汚染され作物を作るのが無理という議論をしている時、土の話より何を植えるかの議論しているようなものだ」、「あまりに皮相で正気の沙汰を疑う意見がまかり通っている」と述べている。そして「いろんな意味でこの国は老いているとしみじみ思う。どうすれば若返れるのか・・」と続けて、皮肉たっぷりに、「“自分の記憶の限りでは”死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件」と記事を結んでいる。
●4月29日付け「日曜に想う」では、編集委員の福島申二氏が、「政官中枢荒んだ「卑」の景色」という一文を書いている。(引用記事)。
そこで城山三郎の「見るからに卑のにじむ人がいますが、そういう人に限って美学とか矜恃とかいう言葉を好んで口にしたがるようです」という座談での話を引用している。今の政治中枢に位置する“国民の選良”であるはずの方々がこの“卑”の景色を再三我々に見せつけている現実なんとも悲しい限りだ。
●4月30日付け社説“25条の意味、問い直そう”
は憲法25条「国民は健康にして文化的水準の生活を営む権利を有す」という条文の特異な成立過程とその歴史的意義を訴える。今、働く貧困層(ワーキングプア)が広がる中で、生活保護を受ける高齢者世帯などの保護基準は一般世帯の6割を下回り、憲法25条の精神が危機に瀕している。主張の後半で政治学者、丸山真男の「引き下げデモクラシー」(人を妬み、引きずり下ろすことで満足をえようとする振る舞い)を引用して足の引っ張りあいから最低保障の底は割れかねないと警告し、この25条の役割を再認識せよと訴えている。
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