CBRと言えば、リハビリに関わる人的・物的資源に乏しいアジア各国に展開される“community-based rehabilitation”を指している。日本国内では一方、リハビリに商機を見出す、“コマーシャルベースリハビリ(CBR?)”が急増しているようだ。
最近、ネットで“保険外リハビリ”を検索してみて、そのような施設や事業紹介が多数掲載されているのにびっくりした。国の低医療費政策の中で障害者や高齢者の機能障害に対する医療的リハビリに対する制約が強まっている。入院や外来でリハビリを行う患者も既に介護保険を利用している被保険者に対しては介護保険によるリハビリへの移行を進める取り組みが医療者側に義務づけられている。医療費の問題ではなく、リハビリの質の問題として、これまでも医療リハビリ終了後に生活復帰へのモラトリアムとならないように、訓練士に頼らない自主トレ指導や、無原則的・永続的通院リハビリが行われないように、“リハビリから卒業”を促す工夫をさまざま行ってきた。無論、現在でも介護保険で十分なリハビリを受ける体制にないので、自己努力だけでは機能低下を招かざるを得ないケースでは医療的リハビリを長期継続している。
さて、先月4月半ばの朝日新聞に東京都内で保険外リハビリを行う施設の話題が、“リハビリ事業に参入、云々”という記事で紹介されていた(写真記事)。こういった施設や事業が増加しているのはネットの記事でも明らかだ。
今日、所要で秋田に出かけ、手形山崎のバス道路を歩いていると、このような施設が顧客(患者)を送迎して営業されているのを目の当たりにした(写真)。この施設は既に数年前にオープンしており、利用者も相当多いという。以前、秋田市内で言語発育遅滞の幼児や失語症の患者を受け入れる開業STを聞いたことがあった。身体機能訓練を主に行う“保険外リハビリ”施設は、PTやOTが開業して行っているようだ。
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